"UNYTY ROOTS & FAMILY,AWAY"


GLAYのアルバムで、「アルバム一枚として」2番目に好きなアルバムです(1番目は言わずもがな)。
なんと言うか・・本当に受けとめるのに時間がかかったアルバム。
優しいんだけど、あの時点でのGLAYの、TAKUROさんの全てがそこに詰まっていて
重くて、今も聴くたびにすこし苦しいです。
言葉のもつ力って言うのがものすごい。

攻撃的な重さより、優しい重さの方がつらく感じる、と始めて知った。

ヘビィゲイジが、理想化されていてリアルに考えられないアルバムなら
このアルバムは私にとってその真逆、全てがリアルなアルバムです。
それはやっぱりリアルタイムにこの音源を手にしたからでもあると思うけれど
GLAYさんの色々なことを「知って」いってたのがこのアルバムリリース周辺だったから。
だからこそ、思い入れが一番強い曲達でもあるんですけど。

当時の日記を読み返してみると相当揺れているのが判ります、色んな意味で(笑)
「もしかしたら好きじゃないのかもしれない」とか。
ファンでいるのやめようかとかまで行ってるよーうわぁ(苦笑)

ま、最終的にはこの葛藤でGLAYさんに対する愛は深まったんですけども。
だから好きなのかもー(笑)

なんでこのアルバムが一枚として好きかと言うと
聴いていて一連の「繋がり」があるように思えるからです。
ま、当然なんだけどさ・・・でもその色が濃いアルバムが好きみたい。
気持ちが、曲と同時にすごく自然に移り変わる。

でもね、思い入れがあるが故に苦手な曲ってのもこのアルバムで始めて出来てしまいました。
優しすぎて、リアルすぎて。好きなんだけど、まっすぐに聴けない。そんな曲が・・。
まぁどの曲かってのは言わないでおきますけど(笑)

ぜーんぶ、全部の音が、優しすぎて、どうしてかつらいんだよ・・
同時に救われもするのだけれど。

まぁONELOVEもそうだったんですけど、
「人との関わり」
これを強烈に意識させられた、と言うか、
もうこのアルバムの曲ほんとに「対・人」じゃないですか。
TAKUROさんの周りの人全てに向けた言葉。
曲を作ったきっかけとかもそうで、それがすごくTAKUROさんらしい・・イコールGLAYらしいと言うか。
思いの詰まりかたが半端じゃない。

ここまで、自分の中の真実を形にできるTAKUROさんをほんとに尊敬してしまいます。
同時に羨ましくもあり。
だって、それを「手伝うよ」とか普通に言っちゃうメンバーが側にいるんだもの。
で、ここでもGLAYさんの中での「対・人」を見たような気になったり。
それがたまらなく好きです。

全曲語りたいんですけどキリがないので
最後の「ALL STANDARD IS YOU 〜END ROLL〜」についてだけ。

この曲、ONELOVE収録バージョンを始めて聴いたときから大好きなんだけど
このエンドロールができた過程を知ってもっともっと好きになった。
ここのコンテンツの「ひとつ」で書いたことなんですけど。
TAKUROさんとTERUさんのあいだで生み出されるもの
私はそれがすごく好きだなぁ〜と改めて実感しました。
このふたりの関係性だけは、どこまでいっても好きだなって・・・
この関係性がどんどん広がって、まわりを揺さぶる「輪」を作っているんだなって。

そしてこの曲が最後なのって、このアルバムの性格そのままだと思うんです。
優しくて、重くて、リアルで・・でも温かい。
確かにそこに存在する「鼓動」として鳴っているような。
その確かさが好きなんです。
こう思ったとき、始めて「安心」できた気がした。
それまで不安定だった自分の気持ちもすごく確かになった。
そしたら、このアルバムがすごく好きになってた・・・こんなわけです。

んで、やっぱりGLAYって、TAKUROさんのバンドなんだなぁってすごく実感したのでした(笑)。
そんなとこも好きだぜ。ものすごくいとおしいよ、もう。

「あなたの幸せ願わない日はない」
・・・この言葉で終わるこのアルバムが、私は大好きです。